【MacでPython環境を作る方法】Homebrew・仮想環境・VS Codeまで解説 【2025年版】

MacでPythonを始めたいけれど、調べれば調べるほど難しく感じてしまうことはありませんか?
わたし自身も最初は「どの手順から始めればいいの?」と迷いました。

この記事では、2025年最新の手順で、

  • MacにPythonをインストールする方法
  • Homebrewを使った環境構築
  • プロジェクトごとの仮想環境(venv)
  • VS Codeの起動と設定方法

を、初心者でも迷わず進められるようにやさしく解説します。

目次

先に結論:MacでPython環境構築は4つだけ

Pythonの環境づくりは、次の4つを押さえるだけでOKです。

  1. Homebrew をインストール
  2. Python をインストール
  3. プロジェクトごとに仮想環境(venv)をつくる
  4. VS Code で仮想環境を選んで使う

この流れを覚えておけば、環境の構築も簡単です。

Step 1. MacにHomebrewをインストール

Homebrewは、Mac用のパッケージ管理ツールです。Pythonや他の開発ツールを簡単に入れられます。

ターミナルを開いて以下を実行します。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
brew --version

brew --version が表示されれば準備完了です。

Step 2. Pythonをインストール

続いて、Homebrewで最新のPythonをインストールします。

brew install python
python3 --version
pip3 --version

👉 python3pip3 が表示されればOK。

Step 3. MacでPythonプロジェクトごとに仮想環境を作る

Pythonはプロジェクトごとに環境を分けるのが基本です。
仮想環境(venv)を使うと、ライブラリの競合を避けられます。

# プロジェクトフォルダを作成
mkdir ~/dev/myproject && cd ~/dev/myproject

# 仮想環境を作成
python3 -m venv venv

# 有効化
source venv/bin/activate

# お試しでライブラリを入れる
pip install requests

# 依存関係を保存
pip freeze > requirements.txt

# 終了
deactivate

👉 次回使うときは以下を実行すれば再開できます。

cd ~/dev/myproject
source venv/bin/activate

Step 4. VS Codeを起動する方法

Pythonを快適に書くためには、エディタのVS Codeを使うのがおすすめです。

1. 普通に起動する

  • Spotlight検索(⌘ + スペース)を押す
  • 「Visual Studio Code」と入力 → Enter

2. Dockから起動する

Dockにピン留めしておけば、ワンクリックで開けます。

3. ターミナルから起動する(便利!)

初回だけ次の設定をします。

  1. VS Codeを開く
  2. 上部メニュー →「表示」→「コマンドパレット」
  3. 「Shell Command: Install ‘code’ command in PATH」を選択

すると、ターミナルから以下のように起動できるようになります。

cd ~/dev/myproject
code .

👉 . は「今いるフォルダを開く」という意味です。
これでプロジェクトごとにVS Codeを直接開けます。

Step 5. VS CodeでPython仮想環境を設定

  1. VS Codeで拡張機能「Python」をインストール
  2. ⌘ + Shift + P → 「Python: Select Interpreter」
  3. venv/bin/python を選択

これでVS Codeが仮想環境を自動で認識してくれます。

よくあるつまずきQ&A

  • brew: command not found が出る
    → ターミナルを再起動する。直らなければPATH設定を確認。
  • source venv/bin/activate が効かない
    → venvのあるフォルダに入ってから実行しているか確認。
  • Apple Siliconでライブラリエラーが出る
    xcode-select --install を実行すると解決することが多いです。

チートシート(保存版)

# 新規プロジェクト
mkdir ~/dev/プロジェクト名 && cd ~/dev/プロジェクト名
python3 -m venv venv
source venv/bin/activate
pip install -U pip
pip install <必要なパッケージ>
pip freeze > requirements.txt

# 既存プロジェクトを再現
cd ~/dev/プロジェクト名
python3 -m venv venv
source venv/bin/activate
pip install -r requirements.txt

まとめ:MacでPython環境を作る方法

MacでのPython環境構築は、Homebrew・Pythonインストール・仮想環境・VS Code の4ステップ。
とくに「code . でプロジェクトを開く」方法を覚えると、作業効率がぐっと上がります。

・「プロジェクトごとに venv」を意識すれば、失敗せずにPythonを始められます。
・ 次回は、pip の便利な使い方や requirements.txt の活用方法をやさしく紹介します。

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