【実践編】Flaskで作るポータルサイト|ConoHa VPSで学ぶPython入門

こんにちは。

前回の記事では「ConoHa VPSでPython環境を作るメリット」について紹介しました。
VPSを使えば、クラウド上に“自分専用のサーバー”を持ち、Pythonを自由に動かすことができます。

そして今回は、その環境を使って 「自分のWebアプリを実際に動かす」 ところまで体験していきます。
使うのは、初心者にも扱いやすい軽量フレームワーク Flask(フラスク)。

「サーバーって難しそう…」と思っていた方も、わずか数行のコードでブラウザに「ようこそ!」と表示できるようになります。
この記事のゴールは、自分のVPS上にFlaskアプリを立ち上げ、ポータルサイトの第一歩を完成させること。

小さな一歩ですが、この体験が“自分のWebサービスを育てていく”未来につながります。
さあ、一緒に始めましょう!

目次

VPSにログインしてPythonを確認しよう

まずはConoHa VPSを契約し、サーバーが起動した状態にしておきます。
(OSは「Ubuntu」または「Debian」がおすすめ)

次に、SSHでサーバーに接続します。

Bash
ssh root@xxx.xxx.xxx.xxx

※「xxx.xxx.xxx.xxx」はVPSのIPアドレスです(管理画面で確認できます)。

ログインできたら、Pythonが入っているか確認しましょう。

Bash
python3 --version

Python 3.x.x と表示されればOKです!

Flaskをインストールしよう

FlaskはPythonでWebアプリを作るための超軽量フレームワークです。
次のコマンドで簡単に入ります👇

Bash
sudo apt update
sudo apt install python3-pip -y
pip3 install flask

これで準備完了!

アプリのコードを作成

サーバー内に新しいフォルダを作ります。

Bash
mkdir myportal
cd myportal

次に、app.py というファイルを作成します。

Bash
nano app.py

中に以下のコードを貼り付けてください👇

Python
from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def home():
    return "<h1>ようこそ!私のポータルサイトへ</h1><p>Pythonで作った初めてのWebページです。</p>"

if __name__ == "__main__":
    app.run(host="0.0.0.0", port=8000)

保存して(Ctrl + O → Enter → Ctrl + X)、次のコマンドで起動します。

Bash
python3 app.py

ブラウザでアクセス!

ブラウザで次のURLを開いてみましょう👇

Bash
http://<あなたのVPSのIPアドレス>:8000

「ようこそ!私のポータルサイトへ」と表示されれば成功です🎉
あなたのPythonアプリが、ついにインターネット上で動きました!

サイトを24時間動かす(+安全に)

起動コマンドは便利ですが、SSHを閉じると止まってしまいます。
そこで使うのが Gunicorn + systemd です。
(少し上級ですが、ここを理解すると“本格Webアプリ運用”に一歩近づきます)

Bash
pip install gunicorn

次にアプリを以下で起動テスト。

Bash
gunicorn -w 2 -b 0.0.0.0:8000 app:app

これで同じようにアクセスできたら、
systemdで自動起動に設定します(次回記事で解説します)。

デザインを少し整えてみよう

HTMLを直接返すより、テンプレートを使うときれいにできます。
templatesフォルダを作って、index.htmlを置きましょう。

Bash
mkdir templates
nano templates/index.html

内容:

HTML
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="utf-8">
  <title>私のポータルサイト</title>
  <style>
    body { font-family: 'Segoe UI', sans-serif; text-align: center; margin-top: 3rem; }
    h1 { color: #1E90FF; }
  </style>
</head>
<body>
  <h1>ようこそ!私のポータルサイトへ</h1>
  <p>Flask × ConoHa VPS で作ったWebページです。</p>
</body>
</html>

そして app.py を修正:

Python
from flask import Flask, render_template

app = Flask(__name__)

@app.route("/")
def home():
    return render_template("index.html")

もう一度 python3 app.py を実行してブラウザを更新すると、デザイン付きのトップページが完成します!

次のステップ

この状態から、あなたのサイトはどんどん進化できます。
次のような発展が可能です👇

できること使う技術
ブログページを作るFlask + HTMLテンプレート
データ保存機能SQLite / PostgreSQL
ログイン機能Flask-Login
画像アップロードCloudinary / Supabase Storage
自動通知LINE Notify / Gmail API
収益化アフィリエイトリンク・Google広告

Flaskはシンプルなので、学びながら構築しやすいのが魅力です。

まとめ:FlaskとConoHa VPSで「自分のWebサイト」を動かそう

今回の流れを振り返ってみましょう。

1️⃣ ConoHa VPSで自分のサーバーを立てる
 ─ クラウド上に「自分の居場所」をつくり、自由にPythonを動かせる環境を整えました。

2️⃣ Flaskを使ってPythonアプリを作る
 ─ 数行のコードでWebアプリが動く体験を通して、“仕組みを作る楽しさ”を味わいました。

3️⃣ 自分のポータルサイトを公開する
 ─ ブラウザに「ようこそ!」が表示された瞬間、自分の手で世界に発信できる喜びを感じられたはずです。

この3ステップを通じて、
「学びながら発信し、発信しながら収益化する」 という理想の形が、少しずつ現実に近づいていきます。

あなたのVPSは、これからの活動を支える小さな拠点。
ここからWebアプリやポートフォリオ、情報発信など、あらゆる可能性が広がっていきます。

次回予告

次の記事では、
👉 「Flaskアプリを24時間自動起動させる方法」
👉 「独自ドメインhttps://yourname.comでアクセスできるようにする」を紹介します。

🔗 ConoHa VPS公式サイトはこちら
👉 https://vps.conoha.jp/

「自分のサーバーで何かを作る」
  その一歩が、きっとあなたの未来のスキルにつながります。

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