プログラミングで挫折する本当の理由は、コードが書けないことではありません。
多くの場合、つまずく原因はもっと手前にあります。
- 「どこから始めればいいか分からない」
- 「今、自分が何をしているのか説明できない」
- 「正解が見えないまま時間だけが過ぎる」
この記事では、なぜプログラミングは“コードを書く前”で止まりやすいのか、そして挫折しにくくなる考え方を、実体験ベースで整理していきます。
※この記事は、 プログラミングを一度やめたことがある人、独学でつまずいた経験がある人に向けて書いています。
コードが原因だと思い込んでしまう理由
「エラーが出た」
「文法が覚えられなかった」
多くの人は、ここを挫折の理由として挙げます。
でも実際には、エラーが出るところまで辿り着けている時点で、かなり進んでいます。
本当に止まりやすいのは、そのずっと手前です。
つまずくのは、コードの「外側」
プログラミング初心者が最初に迷うのは、こんな場面です。
- Pythonを入れたはずなのに動かない
- ターミナル?PowerShell?どれを使えばいいの?
- このコマンド、どこで実行するの?
- 解説と自分の画面が違う
ここでは、「プログラミング力」よりもITの基礎体力が求められます。
でも、その説明はあまり丁寧に用意されていません。
だから、
自分だけ分かっていない気がする
という感覚が生まれます。
エラーよりつらいのは「迷子になること」

コードのエラーは、実は分かりやすいです。
- 行番号が出る
- メッセージが表示される
- 原因が一つに絞れる
一方で、いちばん心を削られるのはこの状態です。
- 何が正解か分からない
- 今どこにいるのか説明できない
- 何をすれば前に進むのか見えない
この迷子状態が続くと、やる気より先に疲れが来ます。
「環境構築」で挫折するのは自然なこと

多くの人が止まるのが、最初の環境構築です。
- Python本体
- 仮想環境
- エディタ
- 実行方法
ここは、プログラミングの才能とは無関係です。
必要なのは、
- 手順を追う力
- 画面の違いに対応する力
- 「自分の環境ではどうなるか」を考える力
ここで止まってしまうのは、ごく自然なことです。
挫折は「才能」ではなく「設計」の問題
ここまで来ると、はっきり言えます。
プログラミングで挫折するのは、センスがないからでも、向いていないからでもありません。
- どこから始めればいいか分からない
- 今どこにいるか分からない
- 次に何をすればいいか見えない
この状態で続けられる人の方が、少数派です。
問題は、学び方の設計が見えていないこと。
挫折しにくい人がやっていること
挫折しにくい人は、無意識にこうしています。
- 完璧を目指さない
- 一度で理解しようとしない
- 「動いたらOK」で次に進む
今日はこれが動いた。
それだけで十分です。
コードは、あとから何度でも直せます。
もし今、止まっているなら

途中で止まっている人、やり直そうとしている人に伝えたいのは一つだけです。
疑うべきは、自分ではありません。
今のやり方、本当に合っている?
環境、順番、ゴール設定。
そこを少し整えるだけで、プログラミングはちゃんと前に進みます。
このあと、「じゃあ、どう整えれば迷わなくなるのか」について別の記事でまとめています。
まとめ|コードの前に、道筋を整えよう
プログラミングで挫折する理由は、コードそのものではありません。
- 進み方が見えない
- 迷子になる
- 正解が分からない
この状態が続くことが、挫折につながります。
コードを書く前に、道筋を整えること。
それが、続けるための一番の近道です。
